紫外線は一年中降りそそいでいますが、日差しが強くなる4月から5月頃になって慌てて対策をとっていませんか?
かく言う私も、日焼け止めは春にならないと塗らない困ったちゃんなんです。紫外線のことを知っているつもりでしたが本当のところは分かっていませんでした。
以前テレビで見た情報番組での内容で「本当はお肌の脂が日焼け止めの役割をしてくれているので、正常なお肌であれば何もしなくても良い」と言っていました。皮膚が持つ元々の働きがあるからだそうです。
しかし今の時代、理想のお肌の方はそうそういないのではないでしょうか。
その証拠に紫外線といえばシミやシワ、皮膚がんの原因になるといわれていて、化粧品以外でもUV効果のあるものがかなり増えてきました。
ヘアケア用品にもUV効果のものも多く見かけるようになりました。
お肌に与える影響、気を付けたい2種類の紫外線
紫外線は波長によってUV-A、UV-B、UV-Cに分かれていて、お肌に影響があるのは「UV-A」と「UV-B」です。※UVは英語のultra violet の略です。
●UV-A 地表に到達する紫外線の90%。長い時間をかけて肌の奥の真皮にまで侵入しコラーゲンを破壊。シミやシワ、たるみなどを引き起こします。
●UV-B 大気層で大部分が吸収され、残りが地表に到達。肌の表面に強く影響を与えます。赤い炎症を伴う日焼けやシミやシワ、ソバカスなどを引き起こします。
UV化粧品に表示されている数字や記号は?
日焼け止めクリームなどには、「SPF」や「PA」と書いてあり、横に数字や記号があります。これは紫外線防止効果の高さを示す数値です。
●SPFは、主にUV-Bによる日焼けの防止効果をあらわします。
数字が大きいほど日焼け止めの効果が高くなります。1~50+まであり、SPFの数値が高いほど効果の時間が長くはなりますが肌への負担も大きくなります。
●PAは、主にUV-A をカットする効果をあらわします。
PAの表示は、
+(効果がある)、
++(かなり効果がある)、
+++(非常に効果がある)
+++(極めて強い効果がある)
の4段階表示です。+の多い方が効果が高いということになります。
お肌に負担をかけない日焼け止めの選び方
日焼け止めを選ぶとき、数値の高い物が良いのかなと考えてしまいますが、肌への負担を考えるとあながちそうでもありません。
日焼け止めの成分には「紫外線吸収剤」「紫外線散乱剤」が入っているからです。
●紫外線吸収剤は
紫外線が皮膚に当たることで化学反応を起こし、その変化で日焼けを防止していますが、化学反応そのものや時間が経つことで成分の変化もあることが、お肌への負担となることがあります。
●紫外線散乱剤は
おしろいを塗るような感じです。粉の粒子が光を反射しお肌を防いでくれます。成分もファンデーションやパウダーに使われるものなので刺激なりにくく、UV-A・UV-Bの両方防いでくれます。
欠点は汗に弱く、白浮きしてしまうことです。※現在は白浮きしにくいよう改良されているものもあるようです。
正しい日焼け止めを塗り方
本当の日焼け対策とは
日焼け止めも安易に塗ればいいものではないとわかりました。それと同時に紫外線との付き合い方もわかりました。
紫外線には殺菌消毒、ビタミンDの合成、生体に対しての血行や新陳代謝の促進、あるいは皮膚抵抗力の昂進(こうしん)などがあるそうです。
また最近ではうつ病や花粉症などにも紫外線が良いといわれています。
紫外線をすべて遮断するのではなく、無理なく1日10分ぐらいは木陰でも良いらしいので外に出ることも大事だと思いました。

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